転生したらCMDRだった件 第2話 「救助」

『お、生きてるみたいね、運がよかったじゃん、遠くからだと小惑星にも見えたけど、念のため確認しにきてよかったよかった』

『待ってな、修理リムペットを向かわせるから』

「リムペット?」

聞こえないと分かっててもつい口から出てしまう。文脈からみて修理のできる職人とかロボットだろう。

『あぁ、気に病む必要はないよ。こんなとこで孤独に漂ってるのを知っちゃったら見過ごせないもんだからね、これも縁ってやつさ』

ってことはこの乗り物は外から見てわかるくらいぶっ壊れてんだな。どおりでガチャガチャやっても反応ないわけだ。

ひゅるるるるる…ガチャガチジジ…ジジジジ…となにか軽い電子音が聞こえ、すぐに金属同士がぶつかる音や溶接するような音に代わって、それはしばらく続いた。

ぴゅーぅ…ヴンっ

ふいに目の前の空間に丸いレーダーのようなものや、棒グラフみたいなもの、飛行機の高度計みたいなのが現れた。

「こ…こいつは…ホログラム?」

スゴいな、今まで見た中でこれほどハッキリとしたホログラムはなかった。

『OK、とりあえず電力は戻ったね、まだコントロールシステムのいくつかはオフラインだけど…

 とりあえずスロットルを試してみてくれるかな?』

ふむ、多分このスロットルを前に倒せば…

「お!動いた!」

乗っている、この(多分)宇宙船が動いて景色が後ろに流れていくのが見えた。

『いいね、まずは小惑星郡の中で死ぬことは免れたよ』

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